2020年8月7日金曜日

#22

みなさん、お元気ですか?
私は、2004年卒業の早川弘幸と申します。

現在、私は地元倉敷のカモ井加工紙株式会社で働いています。当社は、1923年の創業以来、粘着テープや捕虫製品等の粘着製品に関する技術開発・製造・販売を一貫して行っている会社です。近年は「mt」というマスキングテープの製造・販売も行っており、非常に多くのお客様にご利用いただいております。当社のことをマスキングテープのメーカーとして知っていただいている方も多いのではないでしょうか。全国各地で「mt」のイベントを開催しており、ご当地テープなどの限定商品もありますので、近くで開催されていましたらぜひお立ち寄りください。
 このような会社で私は総務課に所属し、社内研修の企画立案、従業員の労務管理など、充実した職場環境をつくるための業務に従事しています。このほか、採用活動も担当し、当社の魅力を伝え、多くの人に一緒に働きたいと感じてもらえるように全国各地を回っております。現在の業務は、会社全体、従業員全体の視点で考えることが要求される課題に直面することが多く、自分が貢献できることは何であるかと悩むことが多々あります。その中で私は、「自身の役割を全うすること」、「困難なことにも粘り強く対応すること」を大切にして日々の業務に取り組んでいます。
これらの私が大切にしていることは、作陽高校サッカー部の一員として活動した経験から学んだものです。厳しいトレーニングの毎日でしたが、寮生活を送る中で貴重な経験をすることができました。全国大会出場という経験だけでなく、社会の中で求められる能力を身に付けることができた3年間であったと思っています。進学先の明治大学でサッカーを続け、4年間で公式戦出場はわずかでしたがトップレベルの選手たち(Jリーガーや海外で活躍する選手多数)と競争できたこともサッカーの面では大変貴重な経験を積むことができました。
大学卒業後は地元の小学生のサッカークラブに帰り、サッカーの指導に約7年携わりました。私自身が卒業したクラブに今までの経験を活かしてと思っていましたが、これからサッカーを始める子どもにサッカーを教えるということはとても難しく大変苦労しました。日々試行錯誤の繰り返しでしたが、子どもたちからもいろいろなことを教わりました。結果として、自発的行動を起こさせる、自らが進んで取り組むためのヒントを提示するということが大切だと気付きました。選手としてではなく指導者としてサッカーに携わったことが、今の仕事にもつながっていると思っています。

サッカーばかりしてきた私に、ある時当社の社長から、このような言葉をかけていただいたことがあります。「サッカーを貫いてやってきたところにこそ価値がある。その経験は誰もができるものじゃない。これからの君の人生に必ず活きる」という言葉です。
現在の職場で働くこととなったとき、サッカー以外に何ができるのだろうかと不安に思いながら日々を送っていましたが、いただいた言葉によって自信を持つことができるようになりました。これまでの経験はサッカー以外のことにも必ず活きると信じ、これからも自身の役割を全うしていきたいと思います。
みなさんも、『自分の培ってきたこと』、『目標に向かって頑張っていること』に自信をもって取り組んでください。経験は全て無駄じゃないと思っています。これからのますますのご活躍を祈念しております。