2018年4月16日月曜日

#13

みなさん、お元気ですか?

私は2011年卒の品田彩来と申します。
現在、海外で女子のプロサッカー選手をしています。

高校卒業後にスポーツ奨学金を得てアメリカの大学に進学しました。大学卒業後はスウェーデンとフィンランドのリーグを経て、今はスペイン女子サッカー1部リーグのReal Ciudad Deportiva Espanyol de Barcelona(RCDエスパニョール)というクラブに在籍しています。クラブは「世界で一番サッカーが熱い」といっても過言ではないサッカー都市バルセロナにあり、毎日サッカー漬けの日々を送っています。

スペイン女子1部リーグは全部で16チームあり、年間30試合を通して優勝を争います。リーグ戦上位2チームがUEFAチャンピオンズリーグの参加権を得ることができ、下位2チームが自動降格となります。また上位8位以内となれば、リーグ戦後にコパ・デル・レイナ(国女王杯)と呼ばれるトーナメント戦に進めることができます。世界トップレベルの選手達がたくさんプレーしていて、毎試合多くの刺激と経験を積むことができ、大変でありながらも成長させてもらえているなと感じているこの頃です。

高校在学時、現在のサッカー部女子の活躍とは違い、まだまだ強豪と呼ばれる程のチームではありませんでした。また、今でこそプロ選手として活動させてもらえていますが、私自身とても荒削りでその頃の私を知っている方からは、アメリカの大学にスポーツ奨学金を得て進学、ましてや、海外でプロ選手になるなんて誰一人想像もしていなかったかと思います。

スーパー特進にいながら日本の大学受験を辞めて、高校卒業後にアメリカの大学に行き女子サッカーツアーに参加するという予定だけを立てていた私の思いを尊重し、心暖かく見守り、送り出してくれた当時の担任であった戸田先生には感謝が尽きません。「念願は人格を決定す、継続は力なり」という校訓を辿ってきたわけではありませんが、サッカーが好きで、プロ選手になるという目標を諦めずに継続したことで今の私があるのかと思います。今更ながら、校訓の力を感じています。

在校生のみなさん。上手くいかないと、辞めたくなったり、立ち止まりたくなったり、何かのせいにしたくなったりすると思いますが、そんな時に自分を振り返り、自分にとって本当に大切なものは何かを考えて、その信念に基づいて行動してみるといいのかもしれません。高校までの自分だけで決めつけずに、未来に向けて進んでいって欲しいなと思います。