2017年11月11日土曜日

#8

みなさんお元気ですか?私は2005年卒の波田晃二と申します。
 
今私は、ニベア花王という会社で「マーケティング」の仕事をしており、現在は男性用化粧品ブランドの「ニベアメン」、男性用制汗剤ブランドの「8×4MEN」というブランドのマーケティング担当をしております。

仕事の内容について、大きな流れで【計画】【実行】【確認】の3つのフェーズに分けてご説明させて頂きますと、下記のような仕事になります。

◆仕事の大きな流れ・内容
【計画(Plan)】
 市場・消費者・競合分析&短期・中長期戦略立案(ブランディングや新製品・改良品の商品戦略)
【実行(Do)】
 商品パッケージ、TVCM作成、店頭、WEBプロモーション等の策定と実行
【確認(Check)】
 発売した商品の動向分析、良い点、悪い点を抽出し、次の新商品やリニューアルの成功確率を上げる

上記だけを見ると、なんとなく華やかな恰好良い仕事をしているという印象をお持ちになる方もいるかと思います。マーケティングという仕事は、クラスでいう所の学級委員長、部活でいう所のキャプテンであり、組織の進むべき方向性を定め、束ねて推進する役割で、協力者を得られなければ何一つ、自分一人では推進する事ができない仕事です。例えば、製品を作るのも研究・開発・生産部門等の協力が必要、TVCMを作るのも広告代理店の協力が必要、商品をお店に並べて頂くのも販売部門の協力が必要、と何一つ自己完結できない仕事ばかりです。つまり、多くの人と「チーム」でする仕事なのです。

そのような多くの人と一緒に仕事をする中で、私が一番心がけているのは「人を巻き込む事」です。その為には「あいつの為ならやってやろう」と思ってもらえるような関係を築く事が大切です。どうすれば「あいつの為ならやってやろう」と思って頂け「人を巻き込む事」ができるのか、それは、自分の意見や都合だけではなく、「相手の立場や気持ちを考えぬく事」が大切です。

私自身、高校時代は思ったように上手くいかない事も多く、正直腐っている時期がありました。そんな時、恩師から「人のせいにばかりにするな、みんなの事を考えて今やるべき事に徹しろ、そうでなければ次に何も繋がらないではないか」と指摘を受け、はっと気付かされた事があります。

私自身もそうであったように、実はみなさんが社会に出ていくにあたって今、一番大切な事はクラスや部活の中で、仲間を思いやり、協働し、何でもいいので一生懸命に何かを成し遂げる事だと思います。のちに作陽生活を振り返れば社会に出ていく上で一番大切な「相手の立場や気持ちを考えぬく力」、結果として「人を巻き込む力」がついていると思います。言葉にし難いですが、作陽にはこれらを学べる風土・空気感があったように思います。私は作陽高校の3年間で今の仕事や人生で一番大切にしているそれらを学びました。仕事相手に出身高校が作陽である事を伝えるとよく「あの岡山の作陽?!」と驚かれて一気に距離が縮まる瞬間があります。そんな時、やっぱりOBとして嬉しく、誇らしい気持ちになります。


 私は、自らが関わった商品やサービスで人を幸せにする事ができるマーケティングの仕事が大好きです。作陽で学んだみなさんの中にも将来、化粧品や消費財の世界でマーケティングを志す方もいると思います。その時は、是非一緒に、家族や恩師、仲間に誇れる事を、世の中の人を幸せにできるような大きな事を仕掛けましょう!