みなさん元気ですか?私は2012年卒業生、井口琢朗です。
公務員、その中でも市役所職員、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
議会事務局と聞いてどのような仕事をしているか、すぐに思い浮かぶ人は少ないと思います。そもそも議会とは市長など行政の執行機関と、選挙で選ばれた市議会議員とが意見を交わし、よりよいまちづくりを行うための話し合いをする場です。議会事務局はそのような議会の運営の手助けを行っており、入庁4年目の私には、非常に刺激的で勉強になる日々を過ごしています。
議会では、津山市が行っている事業・政策等ほぼ全てのことが議論されます。そこでは様々な意見を出し合い、議論を交わし、津山市をどのような街にするのかを考えます。まさしく津山市の中枢を担う場であり、津山市の為に、と強い思いを持った人たちが集う場所でもあります。
その場に微力ながらも貢献できていること、また、津山市では今、何が起こっていて、何が問題なのか、どこに向かうのか、ということがより近い場所で勉強でき、仕事ができていることに、やりがいと誇りを感じています。
私が、市役所に入庁した理由としては、自分の生まれた街、育った街のために働くことが、自分を育ててくれた街に対する恩返しになるという思いがあったからです。
市役所で行われている全ての仕事は、津山市の為、津山市民の為の仕事です。例えば、私が入庁して最初の職場である市民課では、住民登録や、戸籍への身分事項の記載、各種証明の発行など、市民の方の生活に直接影響を与える職場でした。
現在の議会事務局でも、議会運営の手助け、議員活動への手助けを行うことは、津山市をよりよい街にすることを手助けするという意味で間接的ではありますが、市民の為の仕事といえます。
このように市役所は、私が望んでいた、自分の生まれた街、育った街で働ける最良の場所だと感じています。これから、様々な部署で様々な仕事をするようになると思いますが、全て津山市の為になっているんだ、という誇りと責任をもって公務にあたりたいと思っていると同時に、様々な角度から、様々な方法で津山市に貢献できることを今から、楽しみにしています。
そしてこのような場に寄稿できるせっかくの機会ですので最後に一言。
私は、在校生やこれから作陽に入学される方に、「あれを頑張ってほしい」とか「こうすることが大切だ」など、為になるアドバイスをすることはできません。
ただ、知っていてほしいことは、みなさんが現在送っている又は送ろうとしている高校生活は、私たち卒業生が胸に大切にしまっている「あの頃」の高校生活ということ、そして当たり前ですが、あなた自身の中でもいずれ「あの頃」になってしまうということです。その時になってはじめてその「あの頃」がかけがえのないものであるということに気付くのです。
悔いのない「あの頃」を過ごしてください。