みなさんお元気ですか?
私は2006年卒業の山本剛之です。
現在は、兵庫県の神戸市を拠点にスプレーアーティストとして活動しております。スプレーアートとは、カラースプレー缶を使用して紙・板・壁など様々なものに『宇宙』『大自然の風景』『空想の世界』など幻想的かつダイナミックな絵を描くアートです。
作陽高校に入学した理由は、プロサッカー選手になりたいという夢に少しでも近づきたい思いからでした。しかし、自分の努力不足から周りとの力の差はどんどん離れていくばかり…。最後はレギュラーにもなれずに卒業し、同時に小学校1年生の時から好きで続けていたサッカーから離れることになります。ずっと続けていた大好きなサッカーから急に離れると、やりたいことや好きなものはなかなか見つかりませんでした。その後、私がサッカーの次に好きな事(スプレーアート)が見つかるまで8年かかります。
サラリーマンとして営業の仕事をしていた26歳の時に、YouTubeでたまたま海外の人がスプレーアートをしている動画を観ました。絵を描くのが苦手な私でしたが、スプレー缶を使ってあっと言う間に素敵な絵を描く姿を観て完全に心を奪われてしまいました。その日から独学でスプレーアートを始めます。そこから2年後、サラリーマンを辞めて神戸市に日本初のスプレーアート専門店をオープンして現在に至ります。
今は店舗を運営しながら保育園・病院・介護施設・商業施設・企業・イベントなどで出張ワークショップを行い、絵を描くことの楽しさや自身の体験から新しいことに挑戦するきっかけ作りの重要性を伝える活動をしています。絵描きを仕事にしている私は今でもスプレー以外のペンや筆で描く絵が下手です。知らない人は『下手とは言ってもそれなりには上手いでしょ?』と言うのですが、私がペンや筆で描く絵を見てもれなく驚きます。絵描きなのに絵が下手とテレビでネタにされる程ですから…。
幼少期からスプレーアートに出会い今までを執筆 自伝本『ムソクネ』を出版しています。 |
みなさんも少しでも興味を持ったことがあれば積極的に挑戦してみましょう。自分が活躍できる分野が見つかるかも知れません。また、先入観だけで苦手と思っている事やそこまで興味のないことでも、食わず嫌いせずにまずは一度やってみることで自分でも気付かなかった可能性が不意に見つかるかも知れません。
みなさんのこれからの活躍に期待しております。お互いに人生を楽しみましょう。